ケーバイエヌとはケーバイエヌとは

ケーバイエヌは海外で育ち・暮らしてきたメンバーで創立しました
様々な国で培った経験を活かし、ほかのベビーシッターサービスにはない、特別なサービスを提供しています

  1. ケーバイエヌの理念

    こどもたちの未来のために

  2. ケーバイエヌの保育

    ケーバイエヌの保育

  3. ケーバイエヌの習い事

    ケーバイエヌの習い事

  4. SDGsへの取り組み

    SDGsへの取り組み

  5. ケーバイエヌのナニー

    ケーバイエヌのナニー

  6. ヨーロッパ型教育とは

    ヨーロッパ発祥の
    オルタナティブ教育

赤ちゃんが最初に出会う英語のかたち

赤ちゃんが最初に出会う英語のかたち_P
赤ちゃんが最初に出会う英語のかたち_P

6か月〜1歳 ことばを「聞きわける」力

「はじめてのPeek-a-boo」〜英語が赤ちゃんに届くとき〜

ケーバイエヌでは、0歳から英語でナニーと過ごす時間をご提供しています。
「赤ちゃんに英語なんて早すぎるのでは?」
そんなふうに思われる方もいるかもしれません。

けれど、実はこの時期の赤ちゃんの脳と耳は、人生の中で最も柔らかく、音に敏感な時期なのです。

たとえば、ある日。ナニーが赤ちゃんに向かって “Peek-a-boo!” と声をかけながら顔を隠してみると、くすっと笑ってこちらを見てくれました。
何を言われたのか理解しているわけではないかもしれません。
でも、「これは楽しい!」「何かが起きた!」という感覚は、ちゃんと伝わっている――
それが、赤ちゃんとことばの出会いの瞬間です。

生後6か月まで すべての言語を聞きわける“ユニバーサル・リスナー”

すべての言語を聞きわける“ユニバーサル・リスナー”

アメリカの言語学者パトリシア・クール博士は、生後6か月までの赤ちゃんが「世界中のすべての言語の音の違いを聞き分ける力」を持っていることを証明しました。
この能力は“ユニバーサル・リスナー(universal listener)”とも呼ばれ、生まれたばかりの赤ちゃんがどんな言語にも対応できる“耳”を持っているという考え方に基づいています。

でもこの力は永遠ではありません。

6〜12か月母語に特化し始める“音の選別”の時期

母語に特化し始める“音の選別”の時期

生後6か月〜12か月にかけて、赤ちゃんの脳は急速に「自分のまわりでよく聞くことば(=母語)」に特化していきます。
つまり、日本語だけに囲まれて過ごしていると、英語やその他の言語の音の区別は少しずつ難しくなっていくのです。

  • よく聞く音(=母語の音)を「大事」と判断して強化
  • あまり聞かない音(=外国語の音)を「必要ない」と判断してスルーする

これを「音の選択的強化」や「知覚の再編成(perceptual reorganization)」と呼びます。

つまり、周りのことばが日本語だけであれば、脳は日本語に最適化され、
英語の「LとR」の違いなどは、だんだんと聞き取りにくくなっていくのです。

この変化は脳の発達にとって自然で良いことです。
けれど、「英語も聞ける耳」を育てたいなら、この“ことばを選びはじめる”時期に、英語の音にも出会っていることがとても大切です。

“ba”と“pa”を聞き分ける赤ちゃんの音感知能力

赤ちゃんの音感知能力

カナダの心理学者・ジャネット・ワーカー博士の研究によると、
赤ちゃんは「ba」と「pa」のような、ほんの少しの音の違いも聞き分けることができるとわかっています。

実はこの違い、大人になると意識しないと聞き分けにくくなるほど微妙な差なのです。

音の違いを正確に聞き分ける力があるからこそ、赤ちゃんは少しずつ、

「この音がくり返されると名前かな?」
「この音が来たら、抱っこしてもらえる気がする!」

といった、意味のある音と行動のつながりに気づいていきます。
そして、それがやがて「ことばを理解する」「ことばで伝える」力へと育っていくのです。

録音や映像では効果なし生のやりとりが赤ちゃんの脳を育てる

生のやりとりが赤ちゃんの脳を育てる

アメリカの研究者・パトリシア・クール博士は、赤ちゃんがことばを学ぶときに「なにより大切なのは、人とのやりとり」だと、実験で確かめました。

赤ちゃんに英語を聞かせるときに…

  • 英語を話す大人と、対面でやりとり →  英語の音をしっかり覚えた!
  • 録音やテレビで英語を聞くだけ →  ほとんど覚えなかった…

この結果が意味するのは、とてもシンプルで大切なことです。

赤ちゃんは、ただ音を聞いているだけではことばを学びません。
だれかが話しかけてくれること、その声にぬくもりがあること——

そんな「人と心が通うやりとり」の中でこそ、ことばの世界が少しずつひらいていくのです。

見て、聞いて、感じて、まねする“音”だけじゃない!ことばは全身で感じるもの

脳科学者ローラ・アン・ペティトーは、赤ちゃんのことばの学びには「耳」だけでなく、目や心も大きく関わっていると伝えています。

たとえば赤ちゃんは…

  • 話している人の表情
  • 口の動き
  • 手ぶりやジェスチャー
  • 声のトーンやリズム

こうしたすべてを組み合わせて、ことばを理解していくのです。

赤ちゃんにとって、ことばは単なる「音」ではありません。
だれが、どんなふうに話してくれるか——その関係性そのものが、ことばの意味をつくっていきます。

だからこそ、赤ちゃんにやさしく話しかけること、目を合わせて笑いかけることが、何よりのことばのプレゼントになるのです。

ことばが生まれる前の、いちばん大切な時間「英語を覚える」よりも、「英語でつながる」ために

「英語でつながる」ために

ケーバイエヌのナニーは、赤ちゃんに単語や文法を教えることはありません。
でも、英語でたくさん語りかけ、一緒に遊び、歌い、リズムを共有します。

たとえば・・・

  • “Up you go!” と言いながら高く抱っこ
  • “One, two, three—peek-a-boo!” と顔を隠して遊ぶ
  • “Bye-bye, duck!” とお気に入りのおもちゃに手を振る

こうした何気ないやりとりの中で、赤ちゃんは「英語って楽しい」「通じている」という感覚を育んでいきます。

ことばが生まれる前の時間。
それは、見つめ合って、声を交わして、同じ気持ちを感じることから始まります。

英語は、“何かを覚えるためのもの”ではなく、“誰かと通じ合うためのもの”。

ケーバイエヌでは、赤ちゃんがそんなふうに英語に出会えるように、ナニー一人ひとりが心をこめて、やさしく、あたたかく、ことばを届けています。

コラムの内容についてもっと詳しく知りたい方へ参考資料

  • Kuhl, P. K., Williams, K. A., Lacerda, F., Stevens, K. N., & Lindblom, B. (1992). Linguistic experience alters phonetic perception in infants by 6 months of age. Science, 255(5044), 606–608.
    日本語説明: 生後6か月までの赤ちゃんは、どの言語の音も聞き分けられる能力を持っており、その後、母語に特化した音の認識へと変化していく過程を明らかにした研究。
  • Werker, J. F., & Tees, R. C. (1984). Cross-language speech perception: Evidence for perceptual reorganization during the first year of life. Infant Behavior and Development, 7(1), 49–63.
    日本語説明: 赤ちゃんが生後1年以内に、母語に依存した音声認識の再編成を経験することを示した基礎研究。
  • Kuhl, P. K., Tsao, F. M., & Liu, H. M. (2003). Foreign-language experience in infancy: Effects of short-term exposure and social interaction on phonetic learning. Proceedings of the National Academy of Sciences, 100(15), 9096–9101.
    日本語説明: 生身の人と英語でやり取りした赤ちゃんだけが外国語の音を学習できたことから、対面によるやりとりの重要性を示した実験研究。
  • Petitto, L. A., & Dunbar, K. N. (2004). New findings from educational neuroscience on bilingual brains, scientific brains, and the educated mind. Scientific American (Special Issue: The Hidden Mind).
    日本語説明: 赤ちゃんは視覚や身体の動きも含めた「複数の感覚」を通じて言語を学習していることを、神経科学の視点から説明した論文。

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